VMware Tools をアップグレードする前に、仮想マシンが実行される環境を考慮し、さまざまなアップグレード方法のメリットを検討します。たとえば、最新バージョンの VMware Tools をインストールして、仮想マシンのゲスト OS のパフォーマンスを向上させて仮想マシンの管理機能を強化したり、既存のバージョンを引き続き使用して、環境における柔軟性を高めてダウンタイムを回避したりすることができます。

Windows 2000 以降では、VMware Tools によって仮想マシンのアップグレード ヘルパー ツールがインストールされます。このツールによって、仮想ハードウェア バージョン 4 からバージョン 7 以降にアップグレードした場合はネットワーク構成が復元されます。vSphere では、仮想ハードウェアのバージョン 4 は ESX/ESXi 3.5 の互換性に対応しています。仮想ハードウェアのバージョン 7 は ESX/ESXi 4.x の互換性に対応しています。

仮想マシンをオンにします。

ゲスト OS が実行中であることを確認します。

VMware Tools インストーラは Perl で記述されているため、ゲスト OS に Perl がインストールされていることを確認します。

仮想マシンをオンにします。

ゲスト OS に管理者でログインします。

VMware Workstation Pro と Workstation Player では、windows.iso ファイルは Workstation Pro または Workstation Player をインストールしたディレクトリのホスト上にあります。

MSI 引数を使用してサイレント インストールに関するオプションを指定する予定の場合、MSDN Web サイトにある Windows Installer のページに移動し、構文について理解してください。setup.exe コマンドでこれらの引数を使用するか、自動インストールおよびアップグレードの vCenter Server ダイアログ ボックスにこれらの引数を配置できます。

一部の VMware Tools のコンポーネントをインストールしないようにする場合は、VMware Tools のコンポーネント名について理解し、除外するコンポーネントを指定できるようにしてください。「サイレント インストールで使用される VMware Tools のコンポーネントの名前」を参照してください。

VMware 製品のベータ版または RC 版から VMware Tools をインストールする場合、署名なしドライバに関するプロンプトを抑止します。「Vista 以前の Windows オペレーティング システムでの署名なしドライバに関するプロンプトを抑止する」および「VMware を信頼された発行元として追加しドライバ プロンプトを抑止する」を参照してください。

1

ホストの VMware Fusion メニュー バーで、[仮想マシン] > [VMware Tools のインストール] を選択します。

古いバージョンの VMware Tools がインストールされている場合は、メニュー項目は [VMware Tools のアップデート] になります。

2

仮想マシンで、root としてゲスト OS にログインし、ターミナル ウィンドウを開きます。

3

作業ディレクトリ(/tmp など)に変更します。

cd /tmp

4

インストーラを実行して VMware Tools を構成します。

cd vmware-tools-distrib
./vmware-install.pl

通常、インストーラ ファイルの実行が終了した後に、vmware-config-tools.pl 構成ファイルが実行されます。

5

使用する構成として適切である場合は、プロンプトに従ってデフォルト値をそのまま使用します。

6

スクリプトの最後の指示に従います。

使用する機能に応じて、これらの指示には X セッションの再開、ネットワーク処理の再開、再ログイン、および VMware ユーザー プロセスの開始などが含まれます。または、ゲスト OS を再起動してこれらのタスクを実行することもできます。

新しい仮想ハードウェア バージョンが仮想マシンで使用可能な場合は、仮想ハードウェアをアップグレードします。