ネットワーク環境内の他の仮想マシンに接続するには、仮想マシンに Fusion 仮想ネットワーク コンポーネントを構成して実装します。

Fusion は、イーサネット ベースのネットワークのみをサポートしますが、ネットワークに接続するために複数のオプションを提供します。

仮想マシンは、ホスト システムの IP アドレスを共有するために NAT を使用できます。

ホスト システムで固有のネットワーク インタフェースにブリッジするために仮想マシンを構成できます。Fusion では、ブリッジ ネットワークで IPv6 を使用できます。

ホスト システムの仮想マシンだけを含む VPN を作成できます。

Fusion では、仮想ネットワーク アダプタの設定を編集する場合、ネットワーク接続のいくつかのタイプから選択できます。

表 1. ネットワーク接続オプション

オプション

説明

[Mac を共有]

Mac のダイヤルアップ ネットワーク接続を使用してインターネットや他の TCP/IP ネットワークに接続する際に、仮想マシンに外部ネットワーク上の IP アドレスを設定できない場合、仮想マシンがそのネットワークにアクセスするための最も簡単な方法として、このオプションを選択します。仮想マシンは、外部ネットワークに独自の IP アドレスを持ちません。仮想マシンは、プライベート IP アドレスを VMware 仮想 DHCP サーバから取得します。

[ブリッジされたネットワーキング] 項目

ブリッジされたネットワーキング リストに、ワイヤレスおよびイーサネットを含む、Mac のネットワーク インタフェースのひとつにブリッジするためのさまざまな選択が表示されます。これらのオプションのひとつを使用することが、ネットワークに仮想マシンをアクセスするための最も簡単な方法となります。

ブリッジされたネットワーキングのひとつを使用すると、仮想マシンは Mac と同じ物理イーサネット ネットワーク上の追加コンピュータとして認識されます。仮想マシンは、ファイル サーバ、プリンタ、ゲートウェイなどを含み、ブリッジ先のネットワークで使用できるサービスを使用できます。同様に、ブリッジ ネットワークで構成されている物理ホストや他の仮想マシンは、その仮想マシンのリソースを使用することができます。

[Mac をプライベート]

このタイプのネットワーク接続を使用すると、仮想マシンは通常、Mac 外部には公開されない仮想プライベート ネットワーク上で Mac オペレーティング システムに接続されます。同じ Mac 上でホストオンリー ネットワークに設定された複数の仮想マシンは、同じネットワーク上に存在することになります。

仮想マシン用に仮想ネットワーク アダプタを接続し、使用するネットワークのタイプを設定できます。

仮想マシンの仮想ネットワーク アダプタに常に同じ MAC アドレスを確実に割り当てる必要がある場合は、MAC アドレスを手動で割り当てることができます。

仮想マシンには、最大 10 個の仮想ネットワーク アダプタを追加できます。

リモート サーバにホストされている仮想マシンの仮想ネットワーク アダプタを有効化および変更できます。これによって、仮想マシンが複数のネットワークにアクセスできるようになります。

仮想マシンからネットワーク アダプタを削除できます。

Fusion Pro では、仮想ネットワーク アダプタの詳細設定で、仮想マシンの送受信データ転送に関するバンド幅を制限したり、許容するパケット ロスの割合を指定したり、ネットワーク遅延を作成したりします。